ACCESS 創立10周年記念仮設安全大会を開催
- お知らせ
- 2010(平成22)年11月18日
建設職人の「命の人権」を救え!!
ACCESS 創立10周年記念安全大会
全国仮設安全事業協同組合(ACCESS、小野辰雄理事長)は11月17日、東京・港区の建築会館で、「俺たちに命の人権はないのか!!」「この解決は国会の場で!!」をスローガンに「創立10周年記念全国仮設安全大会」を開催した。
式典に先立ち小野辰雄理事長、組合執行部、青年部役員が出席する中で記者会見を行い、「手すり先行工法」の実態調査を公表、手すり先行工法を実施していないのは国の直轄工事が7.4%に留まっているのに対して、民間工事では80.9%、全体では73.9%が未実施であることが分かった。調査は同組合全国1万6,779箇所の現場を調べたもので、厚生労働省の安全衛生部長通達に基づく「手すり先行工法」が民間の建築・住宅で浸透していないことが浮き彫りになった。この調査を受け、小野理事長は、「通達行政では限界がある。一刻も早い省令化を実施し、さらにそれを労働基準監督署が徹底して監理・監督することが肝要だと」と語り、「賃金よりも大事なことは人の命。人の命をないがしろにする国家は滅びてしまう。政治主導によって是非解決して欲しい」と挨拶した。今回の大会は、国会議員、行政官庁の幹部、地方自治体幹部、ゼネコン、組合員等約800名が参加した。
さらに、ハード面では「手すり先行工法に基づく二段手すりとつま先板」の設置、ソフト面では、「十分な知識・経験を有する者によるチェックリストに基づく足場の安全点検を第三者で実施する」ことを労働安全衛生法や建設業法で義務付けることを求めた「救国宣言」を採択、青年部役員一同で読み上げ、全員一致で賛同を得た。
また第二部では辻惠衆議院議員が「建設職人の「命の人権」を救う」をテーマに特別講演したほか、毎年恒例で行っている墜落実験や安全機材の組立・解体も行った。
●大会資料はこちらから
・大会式次第
・救国宣言
・内閣総理大臣 民主党代表 菅直人 様 メッセージ
・全国建設労働組合総連合書記長 古市良洋 様 メッセージ
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