アイキャンが全納入現場で「足場安全点検履歴の証」を掲示
- お知らせ
- 2009(平成21)年11月10日
仮設リース会社・アイキャン(渡辺 正社長)は、足場に関する安全衛生規則改正を機に、全国仮設安全事業協同組合の足場安全点検のプロである仮設安全監理者による足場の点検と点検したことを証明する「足場安全点検履歴の証」をセットにして足場の安全を担保することに決めた。今回、都内私鉄駅の工事で、試験的に導入した結果、現場所長からの評判が良かったため、今後は全現場で適用する。同社の山崎雅春常務取締役は、「単なる価格競争だけでは業界自体が立ち行かない。今こそ安全を武器にして、施主にもゼネコンにも安心して機材を提供することが重要だ」と語っている。
同社の設立は1980年で、仮設リースや介護用品レンタル、葬儀メモリアル関連を業務とし、東京多摩地区に強い地盤を持っており、同組合設立当初から加入している。とりわけ、工場関係や鉄道部門に強みを発揮する。これまでも施主の安全担当者の意向を応えるために同組合の仮設安全監理者は、4人在籍し、法改正以前から点検業務を行ってきた。工場関連工事では、マンションや営繕工事とは異なり、タンクの上に足場を架けたり、鉄道関連工事では、3,000ボルトの電線の近くに足場を架ける等工事の難易度も高く、常に第三者災害の危険を防ぐことが重要になっている。最近の工事では材工一式で工事をして欲しいとの要望も高く、同社は、機材と職人の派遣だけではなく安全もパッケージにして、販路を強化することで業界での地位向上を目指す。
「足場安全点検履歴の証」は、全国各地の足場を使用する建設現場で「足場安全点検」が円滑に行われるように設立した仮設安全監理者センターの認証看板。仮設安全監理者が足場の点検を行った後には作業所入り口や足場本体等に掲示する。この看板には、点検の履歴を明らかにするとともに、点検を実施した仮設安全監理者の氏名・資格証番号や所属会社のほか、賠償責任保険と傷害保険に加入済みであることを明示し、現場への安全活動を広くPRすることにも役立つ。
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