
掲載日:2009.11.09
| 国土交通省 東北地方整備局 山形河川国道事務所 | ![]() |
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| 升川建設株式会社 |
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| 栄進リース工業有限会社 日建リース工業株式会社 |
国土交通省東北地方整備局山形河川国道事務所寒河江維持出張所管内で工事を進めている西川地区橋梁補修工事。工事の対象となる田代沢橋は、約40 年前に完成し、新耐震基準を満たしていない為、補強工事に着手した。施工は、山形県の名門地場ゼネコンの升川建設が担当している。この工事は手すり先行工法及び働きやすい安心感のある足場を採用し、また地元の栄進リース工業及び日建リース工業山形支店が国土交通省の建設事故防止重点対策に基づいて、「有資格者の第三者による足場の安全点検」を行い、その証明として「足場の安全点検履歴の証」を掲示している。今回はこの現場をリポートします。
【写真】升川建設の遠藤所長と「足場安全点検履歴の証」
橋梁の維持保全工事「長寿命化修繕策定事業」の推進
全国の橋は、高度成長期に建設されたものが多いことから、現在老朽化したものも少なくなく、橋梁の維持保全工事の推進は喫緊の課題といえる。
ちなみに、橋梁先進国であるアメリカでは、橋梁崩壊の事故があり、通行止めによる社会的損失は約66億円、橋の改築に257億円を費やしている。いまや国や自治体の公共工事としての命題の一つに「負の遺産を後世に残すべきではない」が合言葉の一つとなっている。この動きに国土交通省道路局は、平成19年度より橋の「長寿命化修繕策定事業」を推進し、直轄工事での落橋防止や橋梁の維持保全につとめている。
今回、取材した西川地区橋梁補修工事は、山形庄内地区と山形市内を結ぶ重要な拠点であり、この橋が地震により通行不能となれば、両地区が寸断され山形経済に大変深刻な打撃を与える。
田代沢橋での「足場安全点検履歴の証」を提示した工事
田代沢橋は、国道112号線の田代沢を跨ぐトラス橋。耐震補強と落橋防止装置の取り付け工事を行っており、トラス桁と橋脚に足場を設けて作業を行う。進捗率は、7% で今後本格的な工事に入る。升川建設は、地元では、「橋の升川」との名声も高く、こうした橋の維持保全工事にも強い。
同社土木部の遠藤所長によると、「規模は小さいものの、トラス橋のため支障物が非常に多く、橋脚を巻き込むような形で今回足場を組んでもらって開口部がほとんどない状態に持っていけた。
この足場がなければ当社も仕事ができないので大いに助かりました。点検は、プロである仮設安全監理者の栄進リース工業の東海林直樹専務取締役と日建リース工業山形支店の増田雅夫支店長及び木下忠彦仮設事業部営業課長代理に行ってもらいました。
これにより、安全を確認できるとともに、国土交通省の建設事故防止重点対策にも対応でき、さらに、それを証明する形で"足場安全点検履歴の証” を掲示してもらった。これを社内で検討し、当社のほかの現場でも採用するようはかってみたい」と語る。
【写真】入念な足場の安全点検
現場に社長直筆の「絶対安全」を掲示
同現場は平成22年3月19日で完成予定で、9月15日現在640時間無災害。工事完成時まで、無事故無災害を目指す。
【写真】現場の全容
現場作業所には、同社の升川修社長直筆の「絶対安全」という力強い筆が光る。升川社長が最重要課題として特に力を入れているのは、「墜落転落及び交通事故防止」であり、その文字からも強い信念がうかがえる。
足場の安全点検の現場では三名の仮設安全監理者と監理技術者である升川建設の高山昌和氏が綿密に打ち合わせ、不具合があった箇所をその場で遠藤所長に話し、早急に足場の改善を行う予定。
しかし、難工事であるのはこれから。トラス桁にも足場を架ける予定だが、下は田代沢を跨いでいるので下から上に向かって足場を架けることは困難であるため、今後関係者が協議を行うこととなる。
これからの難工事をどう進めていくか、「橋の升川」の技術力に注目が集まる。
【写真】高度成長期に建設された田代沢