
掲載日:2010.07.16
| 国土交通省高山維持出張所 | ![]() |
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| 株式会社 長瀬土建 |
国土交通省中部地方整備局高山国道事務所発注のPC橋の「41号上切高架橋東下部工事」を施工する長瀬土建。国土交通省の建設事故防止重点対策に沿って仮設安全監理者によるチェックリストに基づく足場の安全点検を実施し、「足場安全点検履歴の証」も掲示している。同社は、安全は何よりも最優先するとの創業以来一貫した考えを持ち、安全の国際標準であるOHSAS18001認証取得もしている。今回は、その現場と同社の安全対策をレポートした。
同社は、平成6年中部縦貫道工事小鳥川下部工事で、当時ほとんど普及していなかった「手すり先行工法」の安全性に独自に着目。同工事での採用を契機に、一斉に「手すり先行工法」を採用することとなった。同社が「手すり先行工法」を導入した後、他のゼネコンも追従したという。また、足場の安全点検では、足場のプロを養成するため同社は、全国仮設安全事業協同組合の「仮設安全監理者」によるチェックリストに基づく足場の安全点検を地場ゼネコンでは、いち早くトップの意思で展開し、他社の工事の点検も行うケースもあった。このように、地場ゼネコンでは、異例の「33年間無事故無災害」を達成、総合評価で高い評価を得、次々とその成果をもとに工事を受注する体制を整備、安全ビジネスを実践している。品質・環境の国際標準であるISO90001、ISO14001さらに、安全の国際標準であるOHSAS18001も相次いで取得し、岐阜の地場ゼネコンとしては確固たる地位を築いている。長瀬雅彦同社社長は、「取得するのも大変だが運用していくのも大変。ISO9001や14001よりもはるかに問題にならないほどOHSAS18001は苦労がいりました。やることがどんどん増えていく。まさに安全は進化することを実感いたします。最初の書類と今の書類は、雲泥の差の違いがあります。品質・環境・安全は、表裏一体であると考えます。それが評価され、中部縦貫自動車道の工事の下請けの大半はウチでやっています」と語る。
現在、創業者である長瀬利治氏は会長であるにもかかわらず根っからの現場マンであり、安全マン。今でも日々現場を回る日々が続く。
ちなみに、このPC下部工事では、安全を統轄する松葉修一同社取締役部長は、「わが社で施工したものを第三者に点検して欲しかったため、今回は、貴組合中部支部に点検を依頼した。第三の目による点検は大切だと思う」と語る。現在、同社の仮設安全監理者は5名いる。
長瀬社長は、中部建設青年会議の岐阜県支部長を兼務するほか、林建協働による森林整備の推進にも力を入れ、地元ゼネコンや飛騨高山森林組合が参加する「たかやま林業・建設業協同組合」が今年1月に発足、森林の集約化を行い、22年度には早くも事業箇所500haを整備することが決まっているが、この組合の専務理事に就任した。
ちなみに、長瀬社長は、「これから公共工事は減少していく中で林業との復業に活路を見いだしていかなければいけない。我々は雇用に責任を持たなければならないのでこのような組合を作ったが、今後、農業の組合も視野に入れ設立していきたい。今我々の組合の取り組みが順調に進むよう努力し、全国を飛び回っています」と語る。
坂川昌義国土交通省中部地方整備局高山国道事務所高山維持出張所長は、「現場では仮設安全監理者という第三者の立場から点検し、その証明として足場安全点検履歴の証も掲示していることは、現場を管理している者また現場で作業する者からすれば安心感がある。こうした取り組みを続けてもらいたい」とコメントしている。